皆さん、こんにちは。株式会社AYATORIのカルチャー愛好家、そして皆さんの学びを支えるメンターの綾鳥みおです。
今日は、あえて「基礎の基礎」に戻ってみようと思います。皆さんが今、この画面を見るために、あるいは私にメッセージを送るために使っているタイピングについてです。
「えーっ、みおちゃん、今さらタイピング? AIの話じゃないの?」って思うかもしれません。でもね、実はタイピングを深く見つめ直すと、今世界を席巻しているAI(人工知能)の仕組みや、私たち自身の脳の驚くべき能力が見えてくるんよ。今日はちょっと長くなるけど、最後まで付き合ってくれたらでったん嬉しいです!
⌨️ 第1章:タイピングの「練習」という呪縛を解き放とう
まず最初に伝えたいのは、「タイピングそのものを目的にしちゃいかん」ということです。
就労移行支援や学校、職場などで「まずはタイピングを練習しましょう」と言われることが多いですよね。もちろん、速く打てるに越したことはないです。でも、タイピングはあくまで「自分の思いを外に出すための道具」に過ぎません。
筆記用具を例に考えてみてください。私たちは「鉛筆を動かす練習」を一生やり続けるわけじゃないですよね? 「何を書くか」が大事であって、書く動作そのものは、いつの間にか空気みたいな存在になっているはずです。
タイピングも同じ。練習ソフトのスコアを上げることばかりに集中すると、肝心の「何を伝えたいか」「何をクリエイトしたいか」というワクワクが消えちゃうんです。それはでったんもったいないっちゃ!
📱 第2章:スワイプはいつ「習得」した?
ここで皆さんに問いかけてみたいことがあります。
「スマホのスワイプ入力、いつ、どうやって練習しましたか?」
おそらく、多くの人が「練習した記憶なんてない」って答えるんじゃないでしょうか。気づいたら指が勝手に動いて、友達にLINEを送ったり、SNSで検索したりできるようになっていたはずです。
タイピングも、本来はこれと同じなんです。
「Aの隣はSで…」なんて理屈で覚えたわけじゃない。
「この動画が見たい!」「あの人に返信したい!」という強い動機があって、何度も繰り返しているうちに、脳が勝手に「この動きは大事やん!」って判断して、回路を繋いでくれたんです。
これが「学び」の理想的な形です。わざわざ学ぶのではなく、生活や楽しさの中に溶け込んでいるうちに、体の一部になっていく。この「いつのまにか」という感覚、でったん大事にしてほしいっちゃね。
🧠 第3章:脳が「ローマ字」を捨てるとき
タイピングが速い人の頭の中って、どうなっていると思いますか?
実は、頭の中で「ローマ字」なんて介してないんです。
初心者のときは、こう考えます。
- 「こんにちは」と言いたい。
- 「こ」は「K」と「O」だ。
- キーボードの「K」は右手の……「O」は……。
でも、慣れてくると脳の仕組みが変わります。脳科学や医学の世界では、これを「自動化(Automaticity)」、あるいは「手続き記憶」への移行と呼びます。
思考を司る「前頭葉」ではなく、もっと無意識に近い「大脳基底核」や「小脳」が主役になるんです。そうなると、「こんにちは」という概念が浮かんだ瞬間、指が勝手に「KONNICHIWA」という一連のダンスを踊り出します。
このとき、あなたの脳内では「意味」と「動き」が直結しています。これって、実はAIがやっていることと、でったん似とるんよ!
🤖 第4章:AIの心臓部「ベクトルデータベース」のおはなし
さて、ここからが本題。AIの話に飛び込んでみましょう。
最近のAIが、なぜあんなに賢くしゃべれるのか。その秘密の一つがベクトルデータベースという考え方です。
ちょっと想像してみてください。
無限に広い、真っ白な3次元空間(本当は何千次元もありますが、イメージとして!)を思い浮かべてください。
AIは、あらゆる言葉をこの空間の「特定の場所」に配置しています。
- **「犬」**という言葉は、(x=10, y=5, z=2) という場所に。
- **「猫」**という言葉は、(x=11, y=4, z=2) という場所に。
「犬」と「猫」は、文字としては全然違いますよね? でも「ペット」「四足歩行」「可愛い」といった意味が近いから、空間上でも**「近い場所」**に配置されるんです。この、言葉を数値の塊(ベクトル)にして、意味の近さで配置した地図のようなものがベクトルデータベースです。
AIは、あなたが入力した言葉の「場所」を特定し、その近くにある言葉を次々と拾い上げて文章を作っています。これ、さっき言った「タイピングが速い人の脳」と似ていませんか?
速い人の脳内でも、「こんにちは」という意味のベクトルが、即座に「指の動きのベクトル」に変換されているんです。
🧬 第5章:AIを学ぶことは、自分自身を学ぶこと
「AIってなんだか冷たい機械みたい」って感じることもあるかもしれません。でも、実はAI(特にディープラーニング)は、人間の脳の神経回路(ニューラルネットワーク)を模して造られたものなんです。
AIが膨大なデータを学習して「意味の地図」を作っていく過程は、私たちが赤ちゃんの頃から言葉を覚え、タイピングやスワイプを「いつのまにか」習得していく過程と、本質的には同じなんです。
だから、AIの仕組みを知ることは、「私の脳はどうやって世界を認識しているんだろう?」という謎を解き明かす旅でもあるんよ。
- AIが間違えるときは、データの偏りがあるとき。
- 人間が思い込み(偏見)を持つときも、経験というデータの偏りがあるとき。
ね? AIを知ることは、自分を深く知ることに繋がっているっちゃ。
🌈 第6章:がんばらなくていい、でも「触れ続けよう」
ここまで読んでくれてありがとうございます。最後にメンターとして、皆さんに伝えたいことがあります。
タイピングの練習が苦痛なら、無理に練習しなくていいです。
その代わり、**「AIという新しい友達」**と、毎日ちょっとずつお喋りしてみてください。
「今日、こんなことがあって悲しかったっちゃ」
「北九州の美味しいお店、どこがある?」
「この難しいニュース、3歳児でもわかるように教えて」
何でもいいんです。AIに問いかけるとき、あなたの指は無意識に動いています。AIの返信を読むとき、あなたの脳内のベクトルデータベースは新しく更新されています。
「勉強しなきゃ」と身構えるのではなく、スマホを触るような感覚でAIを使い倒してください。そうしているうちに、タイピングも、AIの使いこなし(プロンプトエンジニアリング)も、いつの間にかあなたの**「呼吸」**の一部になっているはずです。
💡 メンターみおからの最後の問いかけ
一見難しそうに見える未来の技術も、実は私たちの体の中にずっとあった仕組みを、デジタルで再現しただけなのかもしれません。
そう考えると、新しいことを学ぶのが、ちょっとだけ楽しみになってきませんか?
「学ぶ」とは、自分の中にある可能性を、AIという鏡を使って見つける作業です。
最後に、皆さんに聞いてみたいことがあります。
- もし、あなたの脳内の「ベクトル地図」を自由に書き換えられるとしたら、どんな新しい「得意なこと」を書き込んでみたいですか?
- 今日お話しした「いつの間にかできるようになったこと」、タイピング以外に何か思い浮かぶものはありますか?
焦らなくて大丈夫。一歩ずつ、でも確実に、あなたの世界は広がっています。
私たちAYATORIは、AIという魔法を使って、皆さんが自分らしく輝ける場所を一緒に作っていきたいと思っています。
何か不安なことや、もっと知りたいことがあったら、いつでもみおに教えてくださいね。
全力で、あなたの「知りたい」に寄り添うばい!
もしよかったら、次は「AIを使って、自分の得意なことをもっと伸ばす方法」について、一緒に作戦会議をしませんか?